宮本武蔵(二天一流)・宝蔵院胤舜(十文字槍術)・柳生宗矩(将軍家指南役)・柳生如雲斎=兵庫介利厳(尾張柳生流)・天草四郎時貞(島原の乱)・荒木又右衛門(鍵屋の辻)・田宮坊太郎(田宮流居合術)、ら7人の転生衆。彼等と柳生十兵衛が死闘を繰り広げるのが、山田風太郎の伝奇小説「魔界転生」の主軸。
かなり前の作品だけれど、伝説的な剣豪怪人達が闘う夢の対決の娯楽性に乗せられてガッチリ読んだ。
千葉真一が十兵衛を、沢田研二が天草四郎を演じた映画も観た。原作とは話が幾らか違ってるけれど、エンタメ感たっぷりで面白かったなぁ。
剣豪達が将軍の前で勝ち抜き戦をする「寛永の御前試合」の逸話は後世の創作だそうだけれど、「夢の対決」が人民に受けるのは変わらないんだろうね。宮本武蔵と柳生十兵衛が闘えばどうなるか、って、最高のネタだよね。