大阪万博内のモン・サン・ミシェル市と厳島神社がある広島県廿日市市の観光友好都市提携を示すオブジェの厳島神社側には「厳島神社」「伊都岐島神社」の額が掛けられている。
厳島神社は、以前には伊都岐島神社と記されていたらしい。いとしきま→いつくしま、なんだね。
このような例は、古文や結納など儀礼事でもよく目にする。
古事記で姫は比売だったり、かなが書記に多用されるまでの古文には音の一つ一つに漢字が割り当てられていたり、
結納品目録でスルメは寿留女だったり鰹は勝男だったり、儀礼にはあえてめでたい漢字を音に充てられたりする。
常用漢字に慣れた我々には極めて読みづらい漢あて字だけれども、充てる文字に深長な意味も込められたロマンと心得て気長に付き合う度量が必要かも^_^