日本の古典とりかえばや物語は、男児が姫君として育ち女児が若君として育つ。
シェィクスピアのお気に召すままは、ヒロインが男装して行動する。
いずれも東西のジェンダー交換をテーマにしているけれど、その様相雰囲気はかなり異なる。
お気に召すままは、ハッピーな大団円が繰り広げられるし、そこに至るまでにヒロインがヒーローと関わるやりとりも微笑ましい。
それに比べとりかえばやはかなりウェット。
男姫君女若君それぞれパートナーを得るがそれは幸せな経緯をたどらず、秘密を知った男に妊娠されられたりその男からの逃亡を図ったりとかなりドロドロな事に、、
NHK第二でとりかえばやの英訳が放送されていたのを聴いて思い出した次第。
現在、ジェンダーマイノリティについて話題にされる事も多いのだけれど、もっと以前からジェンダーマイノリティの存在はあったのだろうね。このような物語が記されたということは。