耐え難きを耐え、、で知られる8月15日終戦の玉音放送
戦後生まれの我々はこの放送視聴場面を映像で観、放送がなされて戦争終わってよかった、ってそれだけを単純に認識してしまうんだけれど。
あの放送の実施は、大変な混乱と犠牲の上に実現したものなんだね。
8月14日夜に収録されたテープを強奪し放送を阻止せんと青年将校らがクーデターを計画、皇居やNHKに押し入り侍従を殴ったりアナウンサーに銃を突き付けたり、クーデターに賛同しなかった人物を害したり。大変な有様だったよう。
放送になんとかこぎつけたのは強い意志を持った人々達の協力による僥倖というより他にないくらいだったんだね。
玉音放送の後に自ら害した人々も多数あったらしい。
「日本のいちばん長い日」にそれがよく記されてるよ。
考えてみればそうだよね。戦争で身近な人々の犠牲を重ねた果てに、ある日戦争やめますって言われても、みんながみんなはいそうですかって賛同できるはずもなく。
一度始まった戦争は、やめる落とし所を見つけるのが難しい。だから始めてはいけないんだね。