セミにも生息域があり地域で聴こえる蝉の聲が違う。
関西中部の都市圏でクマゼミの「シャワシャワ」とかアブラゼミの「ジジジジ(油が煮立つ音のようなのでアブラゼミなんだね)」なんかをうるさく思いながら聞いていた自分にとって、都市部から離れた森林で聴く他の蝉の声は風流の極み。
幼時には都心部でもよく聴いたミンミンゼミの「ミーンミーン(繰り返し)ミー」。今なお山陰の林ではクマやアブラの声を圧倒し、耳にリズムが心地よく響く。
幼時に北近江の林で日中楽しく聴いたツクツクホウシの「ホーシーツクツク(繰り返し)ヒヨリー」。歌うが如くでとびっきりの面白さなんだけれど、聴くことが少なくなったなぁ。
メディアミックス『ひぐらしのなく頃に』の表題にもなった、ヒグラシの「カナカナカナ」。自分にはキキキキ、、とも聴こえ、夏の夕方に物悲しさを感じさせてくれる。都市部であまりにも聴かなかったので絶滅したのかと思ってたら、大隈でも山陰でも播磨でも房総でも、山に近い場所では多数派のごとく鳴いてて意外だった。
温暖化と都市化のせいでクマゼミやアブラゼミに駆逐されてしまったかと思っていたセミたちの麗しい美声に遭遇し暑さも忘れしばし聴き入ったよ^_^