「カランコロン」の幽霊話で知られる怪談牡丹灯籠。
おつゆ新三郎の幽霊恋物語はよく知られてるけれど、その前後にも仇討ちや金銭絡みの因縁話が続き実は壮大な長編で、落語家による講談が実施される場合には数日間延べ30時間にも及ぶ大仕事になるとか。
第二放送ラジオで紹介されてたよ。
中国明代の怪談を下敷きにしたおつゆ新三郎の恋物語はお札剥がされ幽霊抱いて絶命の悲劇的結末を迎えるのは周知の通りなんだけれど^_^
金銭と引き換えにお札を剥がしたゲスとその妻にはその後の話があって。散財浮気者の夫が妻を殺害、妻の霊が誰かに乗り移りそれを告発する、の累ヶ淵ばりの因縁話になったり。
おつゆ実家は良家で、そこでは不正絡みのいざこざから高田馬場ばりの仇討話が生じたり。
全体を通すと幽霊より生きてる人間の方が怖いわぁな印象で、おつゆ新三郎幽霊話は本編の導入くらいのボリューム、なんだよね。カランコロンと灯籠灯して下駄音響かせるその美しさがあまりにも印象的でここばかりが知られるんだろうけれど。
追伸 実は二部構成三部構成、なんて話は面白いので、四谷怪談+忠臣蔵の幽霊+仇討な映画があったよ。